星界の戦旗VI 帝国の雷鳴
今回は制作記録ではなく本の紹介になります。
本書は星界の紋章から続く星界の戦旗シリーズの続編で6年ぶりの最新刊となります。
前の巻になる「宿命の調べ」にて「第一部完」となったため続編は見られないだろうと覚悟していただけに、この巻がでると知った際には作者の森岡先生に心の中で拍手喝采、感謝感激がゲリラ豪雨ものでした。ありがとうハヤカワ文庫!
ストーリーはアーヴによる人類帝国の反撃をヒロインのラフィールの視点から描くもので、これまで他のアーヴの提督達が執っていた艦隊指揮を、皇太女となったラフィールが執る事になります。
その為、これまでは大局的な艦隊指揮を提督たちの視点で、局地的な出来事を主人公達の視点で描くことで分担していた構成を、本書ではほぼラフィールの視点で統一し全体的に大局的な視点で物語が推移します。
物語も戦局も大きな視点で書かれる中、時折見られるジントとラフィールの個人的なやりとりに、これまでのシリーズがもっていた懐かしさを感じ「あぁ、星界シリーズを見てる」と実感するのではないかと思います。
かつてアニメ化された際には、登場する戦艦がガレージキット化していたので、第二部も順調に巻数を重ねてアニメ化して欲しいと期待して今回はここまで。
星界の戦旗6 帝国の雷鳴 (ハヤカワ文庫JA) [ 森岡 浩之 ]